六月に入り、雨の日も多くなってきました。庭の方はサツキが満開。雨の中花の蜜を吸いに蝶がひらひら舞う様もなかなかに乙なものです。
それを見ていると子供の頃サツキの花を根元から抜いて蜜を吸ってたことがあったなあ・・・と懐かしい気持ちになりました。「サツキは蜜が吸えるんやぞ」と亡き祖父に教えてもらったのですが、蜜を吸う度に何とも言えない甘い香りが口の中に広がったことをおぼろげに覚えています。
じめじめした季節ではありますが個人的には懐かしい記憶を呼び覚ましてくれる時期でもあるんです。
お客様の中にも、「懐かしい」「おじいちゃんやおばあちゃんの家に来たみたい」といった感想を持たれる方がおられて、改めて八重庵の大事にするべきところはそこなんだな・・・と気付かされました。
庭に降りしきる雨の中しっとりと咲くサツキを見て、心地よい懐かしさに浸りながらコーヒーを飲む・・・この時期だからこその楽しみ方を見つけたような気がします。
八重庵に来て下さるお客様にそのような楽しみを提供していければ、と考えています。
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